まるでアート作品。繊細な模様が彫り込まれた付せん紙「彫刻フセン」

私がこれまで見た「付せん」の中で最も美しい、と思える付せんに出会いました。monmecci(モンメッチ)というプロダクトデザインブランドが生み出した「彫刻フセン」です。


「彫刻フセン」はその名の通り、断面に細かい彫刻がほどこされた、まるでアート作品のような付せんです。大きさは3センチ四方。クラフト紙が280枚重ねられている、小さな小さな付せんです。

断面の細かな模様は、印刷ではなくレーザーカッターで彫り込まれたもの。彫刻の溝の深さは1mmにも満たないのですが、断面に触れてみるとしっかりと凹凸を感じられます。

1枚1枚剥がした付せんをみると、溝はほとんどわかりません。それくらいの繊細さです。


初めて見た時はまさかこれが「付せん」だなんて全く思いませんでした。なにかセンスのよい置物かなにかかな、と。

でも店頭にあったディスプレイ用のサンプルを1枚剥がしてみると、いつも通りの、なんの変哲もない紙の付せんなんです。とても不思議な感覚でした。


1枚1枚だと普通の付せんなのに、280枚重なってブロックになるとこんなにもはっきりと彫刻されているのが分かるんですね。ずっと眺めていたくなる、芸術品のような美しさです。

もちろんですが、普通にふせんとして使えます。3分の2くらいの面積にノリが付いているので、なかなかしっかりと張り付きます。


でも付せんとして使っていけば、どんどんなくなってしまいます。飾っておきたくなるくらい美しいので、使ってしまうのはもったいない……と思う人が多いでしょう。私も最初はそう思っていました。

でも、ふと思ったんです。これは芸術品もあるけれど、同時に「付せん」という実用品でもあるんだから、眺めて、触って楽しんだら、次はちゃんと使って楽しまなくちゃ、と。

毎日使いながらだんだんと減っていって、いつかはなくなってしまう。そこまで含めて、この付せんの美しさなのだと思います。

ちなみに今回私が購入したのは「GINZA SIX(ギンザシックス)」内にオープンした「銀座 蔦屋書店」との限定コラボアイテム。付せんに彫刻されているのは今回オリジナルの、本をテーマにした柄です。お値段は彫刻フセン2つ入りのセットで税込 4,104円。こちらは「銀座 蔦屋書店」で数量限定販売されています。

しっかりした箱に収められていて、まるで高級チョコレートのようにも見えますね。私のように自分へのご褒美として購入するのはもちろん、文具好きな方へのプレゼントにもにもぴったりですよ。

ちなみにmonmecciは、北海道・札幌のプロダクトデザインブランド。2016年にクラウドファンディングに成功し、この彫刻フセンを商品化。その他にもさまざまなデザイン文具を作っています。今後はどんな文房具が生み出されていくのか、引き続き楽しみです。

こんなあなたにおすすめ!
icon-check 付せんが好きな方
  
デザイン製の高い文具が好きな方
 文具好きな人へのプレゼントを探している方

Information

彫刻フセン®|monmecci(モンメッチ)
http://monmecci.com/tyoukoku.html

– No Stationery, No life. 毎日、文房具。–– No Stationery, No life. 毎日、文房具。–