「毎日、文房具。」副編集長であり、文具プランナーの福島槙子がプロデュースしたこだわりのノート「himekuri note(ヒメクリノート)」。
一冊のノートの中に、書くことを純粋に楽しめるいくつもの工夫が詰め込まれていました。
デザインは3種類。今回はねこが窓からのぞいてかわいいピンクの「himekuri note ねこ」で細かく見ていきましょう。
サイズ・厚みへのこだわり
縦はA5そのままに、横幅を短くしたA5スリムサイズは女性の手にも納まる絶妙なサイズ感です。
縦210mm、横105mmの設計で、見開きの状態でぴったり正方形となり、記入スペースも十分確保されています。
机に向かってしっかり書き込みたいときにも、立ったままサッとメモしたいときにもフレキシブルに対応します。
また、ノートの厚みはわずか約5mm。なのにページ数は110ページと見た目以上にたっぷり書き込めるノートです。
本文用紙へのこだわり
本文用紙は文具好きの間で人気の高い「トモエリバー手帳用」。
文具に使われる紙の中でも非常に薄い紙種で、分厚さの同じノートでもトモエリバーを使うとページ数は多くなり、加えて軽いという特長があります。
「薄い・軽い」というと、ペンのインクが前後のページまで浸み込むなどの不安を感じるかもしれませんが、「トモエリバー手帳用」のすばらしさは、それでいて裏抜けしない点にあります。もちろん両面使用することができます。
今回はあえてインクたっぷりの筆記具で記入してみました。最後のイラストは水彩色鉛筆と水筆を使っています。
ページをめくってもこの抜けなさです。
この魅力が携帯性も筆記性も両方妥協したくない文具ユーザーに人気の理由です。
やや温かみのあるクリーム色の本文に、表紙のカラーに合わせた濃度の低い罫線が印刷されています。これは罫線自体はあくまでガイドラインで、書き込まれた文字や線が主体となるようにと考慮されたポイントです。
ちなみに、「himekuri note ねこ」はドット罫にワンポイントで猫の足跡が。「himekuri note」と「himekuri note 文房具」は5mm方眼罫です。
製本へのこだわり
ノートの機能性を決定付ける製本部分には、特にたくさんの工夫を感じました。
まず一番は見た目にも特徴的な背の部分。
「himekuri note」の最大の魅力ともいえる「開きの良さ」の理由がここにあります。
全体にしっかりとした仕上がりのノートには、ある程度厚みのある固い表紙が好まれますが、その背の表紙によって開いたときに抵抗が生まれてしまうのです。
しかし「himekuri note」はこの開き。
本文部分に「糸かがり製本」を採用していることと、本文の紙の柔らかさも開きの良さに起因していますが、この本文を2枚の紙で挟むように支え、表紙で背をくるんでしまわない製本こそが、180度はもちろん、360度ぐるっと開く理由です。
そして最後は、デザインへのこだわりです。
3種類のノートの表紙は内側に折り返されるような仕様になっており、表紙裏のカラーと箔押しされた柄が表紙の抜き部分からのぞいています。非常にこだわったデザインです。
また、折り返し部分に入っている2本の折り目によって、表紙で全体を包むように使うこともできます。カバンの中で無造作に手を入れ本文をクシャっとしてしまうことがある私にはさりげなくも嬉しい機能です。
どの工程でも妥協せずこだわりを詰め込んだ「himekuri note」。
毎日異なるデザインで話題をよんでいる日めくり付せんカレンダー「himekuri」も同じチームで企画されていて、一緒に使うのもおすすめですよ。
こんなあなたにおすすめ!
薄型ノートが好きな方
裏抜けを心配せずいろいろなペンで書き込みたい方
日めくり付せんカレンダー「himekuri」をお使いの方
Information
himekuri note|be-on
http://kambevisual.co.jp/himekuri2019.html