連載｜2015年イチオシ手帳【vol.3〈後編〉】「NUMBER SCHEDULE BOOK／通称：いちご（15）手帳」デザイナー・石川さんインタビュー

前回の記事で熱くご紹介した「NUMBER SCHEDULE BOOK／通称：いちご（15）手帳」。こちらのデザインを担当されたのは、いろは出版のデザイナー石川明子（いしかわあきこ）さんです。

今回はいろは出版さんご協力のもと、石川さんに「NUMBER SCHEDULE BOOK／通称：いちご（15）手帳」についてお話を伺いました！

コンセプトは「お気に入りの“15”を見つけてもらう！」

▲「NUMBER SCHEDULE BOOK／通称：いちご（15）手帳」を手に、笑顔の石川さん

──まずはこの手帳が生まれたきっかけを教えてください！

石川さん：来年は2015年、「15（いちご）年」なので、15にちなんだ手帳をつくりたいなという、シンプルな理由から生まれました。

──とっても素敵な手帳ですよね。こちらのデザインのコンセプトを教えてください。

石川さん：カバーは「お気に入りの“15”を見つけてもらう！」をコンセプトにつくっています。あえてデザインテイストを絞らず、シンプル好き、ラブリー好き、ビューティー好き、シュール好きなど、たくさんのジャンルの人に手に取ってもらえたらと、色味も柄もバリエーション豊かなデザインにしました。

▲白地にいちごがキュートな「strawberry」

──確かに、バリエーション豊かですよね。

石川さん：可愛らしさは残しつつも、全体的に子どもっぽくならないように、大人でも使えるように、オシャレに！と思ってつくりました。こだわった仕様は、斜めカットにしていて、めくりやすいことです。

▲斜めカットはこんな感じ

──表紙の中では、私は特に木目合皮カバータイプが好きです！！

石川さん：木目タイプは私もすごく気に入っていて、手触りも木目の模様も色味もすごくいいです。なので、「15」はシンプルにエンボスでちょっとだけ入れました。ビジネスシーンやメンズでも使えるように心がけています。

▲石川さんイチオシの「kamonegi」
シックな色合いに、いい味出してるイラストが！

──石川さんが一番お気に入りの表紙はどれですか？

石川さん：「kamonegi」ですね。「鴨が葱をしょって来る」ということわざにもとづいてつくりました。ことわざの意味は、「上手いことが重なり、ますます好都合である」です。2015年もラッキーな年になってほしいという願いが入っています。

「売れること」「効率よくつくること」よりも、「楽しくつくる！」を心がけた

──マンスリーページ、ウィークリーページのこだわりやポイントを教えてください。

石川さん：マス目の大きさ、書きやすさにはこだわっていますが、とにかく随所随所に出てくる、「15」の文字が大きくなっていることです（笑）。マンスリーページやウィークリーページに面白さを出したかったんです。ぜひ探してみてください！

──では、ずばり、この手帳の一番の魅力は何でしょう？

石川さん：なんだろう……。そうですね、「売れる！」や「効率よくつくる！」ということよりも、「楽しくつくる！」を心がけている手帳だということですかね。

▲便利でかわいいちぎりメモ

石川さん：恐らく他社さんの手帳に比べて、無駄と言われるようなことをたくさんこめてつくっています（笑）。その辺は使ってもらえると分かってもらえると思います。実はおまけページとか、すごくつくるのに時間がかかっていますが、でも、私はずっと「楽しいなー♪」と思いながらつくっているので、お客様にもそういう気持ちが伝わればいいなーと思います。

──本当に、おまけページのこだわりはすごいですね！

石川さん：そうなんです。たくさんの“15”にまつわるおまけを詰め込みました。この手帳のために、身の回りの“15”を毎日探して写真に撮っていました。

全体的におまけは、楽しくシュールな内容です（笑）。特に思い出深いのは、いちごジャムといちごカクテルのレシピを掲載するため、会社の玄関に臨時のお料理スペースをつくって、ジャムとカクテルをデザイナー自らつくったことです！　会社中、その日はいちごのいい匂いになりました。それに本当に美味しかったです。

▲会社中がいちごのいい匂いになったという噂のページ