11月のある日、私はまた新宿のキングダムノートさんにお声かけをいただきました。
「たかたくさん、京野菜シリーズの第3弾ができました!冬の京野菜です!なんだと思いますか?答えは実物で確認してください〜♪」
「はい…。かしこ…まり…ました(苦笑)。行きます!」(たかたく)
キングダムノートはモンブランやペリカン、パーカーなどの定番からビンテージ、希少な限定品まで、常に1,000本以上の中古・新品の筆記具を揃える筆記具専門店。
甲殻類やくらげをテーマにしたインクなど、一風変わったオリジナル商品もリリースされているキングダムノートですが、今年の夏から京野菜をモチーフにした斬新な万年筆「京野菜シリーズ」を世に送り出しています。
第1弾となった夏の京野菜万年筆は「鹿ケ谷かぼちゃ」と「万願寺とうがらし」、そして第2弾の秋の京野菜万年筆は「賀茂なす」と「丹波まつたけ」。京都出身の私としてはとても親しみがある一方で、「世の中の人は万年筆と野菜の組み合わせにときめくのだろうか・・・?」と余計な心配をしてしまうほどでした。
私の勝手な心配は第1弾を見たときに吹き飛びます。
話題作りの商品ではなく、セーラー万年筆とキングダムノートがこだわって、こだわって作った「京野菜シリーズ」は、野菜が持つリアルな色やツヤや質感を見事に表現。
見れば見るほど、また触れば触るほど不思議と食欲が湧いてくる感覚すら覚える不思議な万年筆となっているのでした。
さて、前置きが長くなりましたが、冬の京野菜万年筆はズバリこちら。
「金時にんじん」と「聖護院かぶら」です。
これまで同様、セーラー万年筆を代表する「プロフェッショナルギア」シリーズのスリムタイプがベースとなっています。日本人の手に合う大きさですね。
まず「金時にんじん」から見ていきましょう。
天冠とキャップが緑、首軸・胴軸・尻軸は赤です。
この赤が一般的なにんじんにはない、金時にんじんならではの濃く鮮やかな赤色を再現しています。
ペン先には金時にんじんの刻印。
続いて「聖護院かぶら」です。
天冠・キャップ・首軸が緑、胴軸と尻軸が絶妙なアイボリーです。
真っ白ではなく絶妙なアイボリーはまさにリアルな聖護院かぶらそのもの。緑とのバイカラーが美しいです。
こちらもペン先には聖護院かぶらの刻印が。
「金時にんじん」と「聖護院かぶら」のキャップの緑色もちゃんと全体のバランスを考えて微調整されているんです。
手前が「金時にんじん」奥が「聖護院かぶら」です。この透明感の違いが伝わるでしょうか。
今回のモチーフ選びのポイントを広報担当の宮下さんに伺いました。
「前回の「賀茂なす」「丹波まつたけ」ともに完売しました。
前作では2種類とも落ち着いた色味だったので、冬は鮮やかな野菜を選びました。
どうしても季節柄、茶色や渋い色の野菜が多い中で良いチョイスになったと思っています。
金時にんじんは赤みがかかった独特のオレンジがとても綺麗なのでその色を表現したいと思って選びました。
細長い形と赤い色もかわいらしいですよね。
聖護院かぶらは冬の代表的な京野菜という理由で選びました。
似た配色だと聖護院大根もあるのですが、ペン先刻印のシルエッ
また、これまでの京野菜シリーズを買った人のなかには「可愛さに負けて、はじめて金ペン(ペン先が金の万年筆)を買いました!」というお客様もいらっしゃったそうです。
「万年筆はハードルが高いと感じている人に対して、新しい切り口で万年筆の素晴らしさを世に広めたい。」(広報担当 宮下さん)という想いは確実にユーザーに届いているように感じます。
たくさん写真を撮らせていただきましたが、なかなかこの色味を写真にするのは難しいです。
とにかくこの商品はぜひ実物を手にとって見ていただきたいので、新宿の店舗もしくは遠方の方は通信販売で、京野菜シリーズの色、ツヤ、質感を楽しんでみてください。
こんなあなたにおすすめ!
万年筆が好きな方
京都が好きな方
野菜が好きな方
変わった万年筆や変わった文房具が好きな方
Information
キングダムノート×セーラー 別注万年筆 「京野菜 第3弾 冬」|キングダムノート
https://www.kingdomnote.com/html/kyoyasai/winter.html
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