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インタビュー|「シュッとした」文房具を生み出す「神戸派計画」に込められた想い

その書き心地に多くの万年筆ファンが驚いた「GRAPHILO(グラフィーロ)」、色とりどりのノート「iiro(イーロ)」、はたまた真っ白な罫線の不思議なノート「CIRO(シロ)」など、今までにない個性的かつデザイン性に優れた文房具を生み出している文房具ブランドがあります。その名も「神戸派計画」です。

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ブランド名の通り神戸に本社を置く「神戸派計画」は、もともと地元で印刷業を営む大和出版印刷株式会社が運営。4年前からこだわりのアイテムをつくり続けています。

そんな「神戸派計画」を支えているのは、大和出版印刷株式会社で営業として活躍していた多田智さん。多田さんはたったひとりで「神戸派計画」アイテムをひっさげ、都内へと進出。日々「神戸派計画」を広めるために奔走しているんです。

今回「毎日、文房具。」では、多田さんに「神戸派計画」に込めた想いや今後の展望をお聞きしました。

「こだわりのあるモノ」が求められていることに気づきました

── まずは「神戸派計画」誕生のきっかけを教えて下さい。

多田さん:弊社では「神戸派計画」を始める前から、お客様向けに年末年始の挨拶でお渡しするダイアリーやカレンダーを作っていました。ほかにも印刷した時の余り紙でラクガキ帳や栞を作り、ノベルティグッズとして活用していたんです。

そのうちに、物づくりをしているお客様から「紙製品作って売ってみたら?」とお声がけいただくことがあり、一般コンシューマー向けの商品開発に挑戦するきっかけとなりました。

多田

── 最初はどのような商品を作ったんですか?

多田さん:最初の商品は、当時話題にもなっていなかった「活版印刷」を使った上製本ノートです。用紙選定、印刷、製本にこだわり抜いて作成してみると、とても価格の高いノートになってしまいました。1冊5,000円です。

上製本ノート_mini

こちらは神戸市主催のイベントに参加したり、地元のお店にご協力いただいたりすることで、限定生産分を完売することができました。このノートの販売を通して、技術力の高い、こだわりのあるモノが求められていることに気がついたんです。

目指すものは何なのか……改めて考え、ここに行き着いたんです

── 「神戸派計画」の商品に関するこだわりや特徴を教えてください。

多田さん:「神戸派計画」以前の商品企画開発は社員を中心に行っていたため、一般的な印刷の概念にとらわれたモノになりがちでした。さらに、自分たちの好きなものや作りたいものを自由に作ることで、商品ひとつひとつの個性がバラバラになってしまっていたんです。

そんな状況下で、「目指すものは何なのか」を改めて考えることになりました。今考えれば、これが「神戸派計画」を作っていくうえでとても重要な機会だったんだと思います。

デザイナーと一緒に商品のコンセプトや方向性を整理していく中で、次第に私たちの目指すものが見えてきました。それが、今の「神戸派計画」の「かざらない」「ありそうでなかった」「ユニセックス」という部分だったんです。

神戸ではこういった「洗練された知的な佇まい」を「シュッとした」と表現しています。

── 製造過程にもこだわりがありますよね。

多田さん:はい。商品ひとつひとつを職人がこころをこめて製造し、素材の質感を生かすものづくりを行っています。

活版印刷_mini

── 多田さんは今、神戸を飛び出し都内でたったひとりで「神戸派計画」の営業活動やその他さまざまな業務を行っているとお聞きしました。

多田さん:そうなんです。「神戸派計画」の商品に関して神戸以外でも多くの反響があり、特に東京の方からお話をいただくことが多かったため、東京で活動する必要を感じ始めていたんです。2013年には東京で毎年開催されている「ISOT(国際文具・紙製品展)」に出展し、東京進出の足がかりとしました。

一方、私自身もこれまでの経験を活かして新しいことに挑戦したいと考えていた時期でもありました。印刷営業で約10年、デザイナーや製本・加工業者と一緒にものづくりに携わった時に感じた「こだわり」を広く知ってもらいたい──そう思って、東京へやってきました。

── 今は実際どんな活動をされているんでしょうか。

多田さん:折るチェックメモ「orissi」や白罫線の「CIRO」、万年筆ぬらぬら派のための「GRAPHILO」など、今までありそうでなかった、なおかつ「神戸派計画」らしい「シュッとした」商品をつくり、それを多くの人に知ってもらうために活動しています。

万年筆が喜ぶメモ「GRAPHILO memo block」文具好きの方々が集まるイベントへも積極的に参加していますね。イベントを通して「毎日、文房具。」のお2人とお会いすることもできました!

── そうでしたよね。そしてこうやってインタビューさせていただくまでになりました(笑)。では、最後にこれからの展望を教えてください。

多田さん:印刷を通して培ったもの作りのノウハウを生かして、これまでとは違った紙製品以外の分野にも積極的に挑戦しようと思っています! 将来は、文具・インテリア・ファッション・音楽など、いろいろなところに「神戸派計画」の「シュッとした」を広げていきたいです。

── ありがとうございました!

今回、多田さんから「神戸派計画」の色彩を楽しむノート「iiro(イーロ)」の新色をいただきました! こちらは後ほどプレゼント企画でみなさんとシェアさせていただきますので、どうぞお楽しみに!

こんなあなたにおすすめ!
・これまでの文房具に飽きてしまった人
・神戸の「シュッとした」感覚を味わいたい人

Information

神戸派計画
http://kobeha.com/

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まき(福島 槙子)
「毎日、文房具。」副編集長。文具プランナーとして文房具の情報を発信しています。その人その人にぴったりの文房具を見つけるお手伝いや、日々の生活に役立つ文房具、主婦目線での文房具の使い方をご提案します。特に好きな文房具は手帳、付せん、猫モチーフのもの。

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