細かすぎる不満をまとめて解決!リングノート「テフレーヌ」

突然ですが、皆さんはどんなタイミングでノートを買っていますか? 大抵の場合、「今使っているノートを使い切ったら買う」というのが現実的ではないかと思います。

そんな方々でも、6月10日にキングジムから発売されたRing Note "Tefurenu"は、ノートを使い切る時期を待たずに買ってみる価値アリ! なぜなら、リングノート「テフレーヌ」は“細かすぎて人に言うほどではないプチ不満”を一挙に解消してくれるからです。
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細かすぎて人に言うほどでもないノートのプチ不満3つ

【その1】リングノートを使うと、手にリングが触れて書きづらい

利き手と逆側のページ(右利きなら左ページ、左利きなら右ページ)に書くときは、特にリングが手に当たりやすいですよね。集中して書き続けていると余計な力が入ってしまうのか、リング跡が手についてしまうのも困りものです……。

【その2】綴じノートだと、表紙を折り返してコンパクトに書くことができない

多くの資料を広げているデスクや、商談の合間に立ち寄ったカフェの席、大人数が集う会議室の2〜3人掛机……などなど、ノートを大きく広げにくい場面はよくあります。

また、見学や調査で立ちながら記録したり、机がなく椅子のみの会場で講演を聴いたりするときは、ノートを省スペースに、かつ安定して保持できるように折り畳んで持ちたいところです。

こうして見ると、表紙を折り返して書けることは、ノート選びにおいて案外大事にしたい基準。綴じノートでも表紙を折り返すことはできますが、あとでノートの開きぐせがついてしまうのが気になります。

【その3】ほとんどのノートでは、ページの抜き差し・並べ替えができない

時系列に書き進めるのがノートの一般的な使い方だと思います。その場合、あるテーマについて書かれたページがバラバラで、ひと続きに読み返すことができません。テーマ別など、自分の好みにページを入れ替えられればノートの検索性が高まるのに……。

「では、ページの抜き差しが簡単にできるルーズリーフやバインダーを使えばいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今度は厚みのせいでバッグに入れるとかさばる点がネックになってしまいます。

“リングノートの再開発”で、ノートのプチ不満を一挙解決!

リングノート「テフレーヌ」が、上記の不満をどう解決するのか? その秘密は、新開発したリングにありました。

「テフレーヌ」のリングで最も分かりやすい特徴は、上下4つずつしかないこと。ノート中央部分が空いているので、筆記時にリングが手に当たりません。

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そしてこのリング、とっても簡単な方法で開けたり閉めたりできます。おかげで、ノートなのにページの入れ替えができるうえ、書き終わったページをファイルなどに移動させるのもスムーズに。購入時に付属する用紙を使い終わったら、市販のルーズリーフ(A5:20穴、B5:26穴)に差し替えて使い続けられます。

tefrenuring03▲リングを開く手順1:リング右側を上下につまむ

tefrenuring04▲リングを開く手順2:リング左側を外側に開く。上下2つのリングを開くのに5秒もかかりません。

“リングノート”ですから、従来のリングノートと同様、表紙を折り返すことができます。表紙は適度に硬いので、ノートを片手に持った状態でも安定して書くことができます。

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横長ノートも愛用する私にとっては、ノートを横にして持つときにリングが手に当たらないことがとっても嬉しい! 写真では付属の7mm罫線ルーズリーフを入れていますが、横長で使いたい方は無地や方眼罫などのルーズリーフに差し替えてもよさそうです。

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開発ウラ話:独自のリング設計のウラにあった「書きやすさ」との葛藤

リングノート「テフレーヌ」を開発したのは、自身もリングノート愛用者だという勝見泰介(かつみ たいすけ)さん。

「世の中にない形のノートなので、完成したら革命的な商品になる」と思っていたものの、完成までのプロセスは苦悩の連続だったそうで……。

▲お気に入りの色のリングノート「テフレーヌ」を手に、笑顔の勝見さん

「最初に作ったのは、リングだけがある状態のノート。リングのある上下部分とリングのない中央部分に段差があるせいで、ノートがガタついて書きづらいことに気づきました。書きやすいノートを追求しているはずなのに、結果書きにくくなってしまい、わりと絶望の淵に追い込まれたなと(笑)」(勝見さん)

次に作ったのは、軸で上下のリングをつないだ改良版でした。

「『これでいける!』と思うくらい自信があったのですが、開発会議の場で『リングと軸がふらつくのが気になる』という指摘を受けてしまいました。加えて、書くときに軸部分が左右どちらかに偏ってしまうため、前回作ったものより改善されたとはいえ、まだノートがガタつく問題が残っていたんですよね。またしても、絶望の淵に……」(勝見さん)

tefrenuring08▲最初に作ったリング(左)と、改良版(右)。勝見さんが苦労した跡が伺えます。

試行錯誤を経て、背表紙部分が平らなD字型リングと表紙を結合させた現在のリングノート「テフレーヌ」が遂に完成。軸のがたつきなくなり、書き心地が安定するようになりました。

tefrenuring09▲リングノート「テフレーヌ」のリング部分アップ。過去の試作品と比べると、背表紙部分のリングがまっすぐになっていることが分かります。

リングノート「テフレーヌ」の使い方について、勝見さんからこんな提案も。

「私はノートを使い終わったら全ページ外してスキャナに通し、デジタルで管理しているんですが、リングから用紙を外すとき、ビリッと破く無理矢理感が気になってました。ページの取り外しができるルーズリーフのような感覚でも使えるのが、テフレーヌの良いところだと思います」(勝見さん)

ノートを使う場面だけでなく、使った後で管理するときの不満も解消できるリングノート「テフレーヌ」の底力を実感しました。

今使っているノートに何らかの不満を感じている方、リングノート「テフレーヌ」が解決に役立つ可能性は大きいですよ。ぜひお店で手に取ってみてください。

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・使い勝手のよいノートを探している人
・ノートを書いた後の情報整理に悩んでいる人
・リングが手に当たることが不満で、リングノートを使わなくなった人

Information

Ring Note "Tefurenu" | Jim King
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/tefrenu/ring

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