25年愛用しています。青いケースの消しゴム。「レーダー」

25年以上当たり前のように使っています。

物心ついたころから消しゴムといえば青いケースでおなじみのSEEDのレーダーでした。

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土木・建築関係で設計の仕事をしていた父が愛用していたので、家にはいつもこの消しゴムがありました。
小さいころから当たり前のようにレーダーを使っていたので粗悪な消しゴムを使うとその消し心地の悪さに小学生ながらに驚いたのを覚えています。

最近は消し心地が軽いものや消しくずが少ないもの、またカドケシなどいろんなカタチにこだわったアイデア消しゴムなど、新しい消しゴムがたくさんありますが、私はレーダー一筋です。昔から変わらぬマイルドな消し心地でしっかりとよく消えます。(いろいろ試すこともありますがやっぱり定番のベストセラーに戻ってきてしまうんですよね。)

SEEDは”消す”文具メーカーのパイオニア

さて、SEEDという会社をご存知でしょうか?
関西の会社なので関東の方にはあまり馴染みが薄いかもしれませんが、実はなかなかイノベーティブでおもしろい会社なんです。

今世の中の消しゴムはほとんどがプラスチック消しゴムですが、このプラスチック消しゴムを世界に先駆けて発売したのがこのSEEDです。
もう一つ付け加えると、世界の文具市場に大きな影響を与えた製品として「修正テープ」を世界で初めて作ったのもSEEDです。
SEEDがすごいところがこのプラスチック消しゴムにしても修正テープにしても特許をオープンにしちゃうんですよね。きっと何か会社の理念みたいなものがあるんだろうなと思います。(いろいろ調べてはみたのですが情報が少なくてわかりませんでした。一度SEEDの方にもお話を伺ってみたいものです。)

消しゴムだとトンボ鉛筆のMONOも有名ですが、実はMONOはSEEDのOEM(※)で製造されています。
(※製造を発注した相手先のブランドで販売される製品を製造すること)

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なぜOEMだとわかるのかというとその秘密は消しゴムの側面にありました。

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よく見るとどちらの消しゴムにも「日本字消工業会」と書いてあるマークがあります。
これはクリーンマークといって消しゴムの「安全性」「品質」を表すマークで、日本字消工業会が定めた基準をクリアした製品であることを証明するマークになっています。

クリーンマークの数字は日本字消工業会々員を示す固有番号です。つまり、添付製品を製造した製造業者を表していることになります。
なお、固有番号一覧は以下のとおりです。
01 株式会社シード
02 有限会社アミン
06 ヒノデワシ株式会社
07 株式会社ヤジマ
10 株式会社ヤマヤス
11 ラビット株式会社
13 ぺんてる株式会社

改めてMONOとレーダーを見てみると・・・
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そこにはSEED社を表す「01」が記してありますのでMONOもSEEDが作っていることがわかります。

MONOも多くの人から愛されている消しゴムですが、消し心地はレーダーと非常によく似ています。
中身は一緒だったりするのでしょうか?

試したことが無い方はぜひ一度レーダーも試してみてください。
シンプルに良く消える使いやすい消しゴムですが1968年の発売から長く売れ続けている歴史を感じていただけると思います。

こんなあなたにおすすめ!
・鉛筆やシャーペンをよく使う方
・定番のロングセラー製品をこよなく愛する方

Information

レーダー|SEED
http://www.seedr.co.jp/eraser/eraser1.html

消しゴムのことなら、何でもわかるシードのバーチャル「消しゴム博物館」
http://www.seedr.co.jp/keshigomu/hakubutu1.html

※2014年11月15日22:55更新 日本字消工業会のクリーンマークに関する記述を加えました。

– No Stationery, No life. 毎日、文房具。–